朱夏 

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アタタカイ ハート (さのちづ)

左之さんが、大好きです…


アタタカイ ハート

たまには夜の空気もいいだろうと、宴の場に連れてきてもらった。
お酒は飲めないけれど、賑やかな雰囲気に混ぜてもらう。
ひと際、派手に嬌声があがった。驚いてそちらを見ると、原田さんの周囲を華やかな女性達が取り囲んでいる。
「相っ変わらずだな」
1人くらい、廻せっての。でなきゃ左之がこっちへ来りゃいいのに。
ぼやくのは永倉さんくらいで。
「酒さえ呑めれば別に…」
「気にすることなんかねぇよ。商売なんだからさ」
「来られると五月蝿いから…ほっとけ」
意外に、皆の反応はあっさりしたもの。
それでも…
気にするなと言われても、気にかかる。
見れば。
今も。肩に手をかけて、もたれかかって熱っぽい眼を向ける女性がいる。
他方から何事か語りかけている女性の、ふっくらとした唇も綺麗だと思う。

「凄げぇだろ。いつもあの調子だ」
「そうですね…」
「何が違うんだろうね、俺達と」
「あんたとじゃ、同じところを探す方が手間だ」
いつもの事だから 。
原田さんの隣に女性が居るのは当たり前だから、みんな何も思わないのだ。
でも私は違う。原田さんが女性と、あんな近くで接する場面なんて初めて見た。
大人の女性の中では。あんな風にくつろぐんだ。笑うんだ。話すんだ…。
いちいちが、いつもと違って見える。…なんでだろう。それがとてもつまらない。
それでも和やかな場の空気を壊したくなくて。
私は原田さんから出来る限り目を逸らし、精一杯笑って、はしゃいだ。

ふいに。平助君に耳打ちされる。
「だけどな。左之さん…笑ってねぇから」
えっ?。そう…なの、かなぁ?。
言われて、原田さんを盗み見た。
特別不機嫌そうな顔をしているようには見えない。普通に…笑っている。
「やっぱり嫌な顔はしてないよ?」
「そりゃそうだろ」
「楽しそうだし、嫌な顔もしていないのに…。どこが笑っていないの?」
「だからさ。ちゃんと見てろって」
ー 左之さんの顔をさ。

平助君の言葉の意味が判らなくて。
今度はしっかりと、原田さんの顔を意識して見つめてみる。
と。
ふいにこちらを向くから…。
突然 ー 視線が。
噛み合った瞬間、すっと見開いたかに見えた瞳が、ゆっくりと細められていく。
うっすらと閉じた口の端が、ほんの少し上がると、つられて微かに頬も弛んだ。
それまでとは全く違う顔。
何だろう。判らないけれど。何かが全く違う。
優しい…ううん、それはいつもの事。
暖かい…愛おしい…嬉しい…柔らかい…綺麗…。
必死に。自分の知っている言葉をありったけ頭の中で弾き並べるけれど。
違う。違う。どれもこれも、違う。
原田さんの笑顔にはそぐわない。
全然違う…。

こんなに素敵な笑顔…知らなかった…。

「な、判っただろ?」
平助君の声に応えようとしても、言葉が直ぐに出てこない。
こく、こくと頷くだけ。
何度か息を吐いて。気を落ち着かせて。
「凄いね…。平助君、良く知ってたね…」
やっと言葉が出た。
その頃には、もう。原田さんにあの笑顔はなく。
それがひどく残念に思えた。
でも。
「そっかぁ…?」
…左之さんに、あんな顔させる方が凄いと思うけどな。
ぽんっと。当たり前のように投げかけられた平助君の言葉に…もう一度。心臓が。
ぎゅっと痛んだ。

                          (終)  



ここ数日。大好きな絵師様の左之さんを見続けていて、ぶわっっと。
何でこんなに左之さんはカッコいいんだ。素敵なんだ…。
自分の力不足に泣けてくる←本当に泣いた。…でも頑張ってみる…
あ、やっぱり駄目…当たって砕けた…。でも左之さんが大好きっ。




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Author:みゃう
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