朱夏 

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銀寂 (原田&斎藤)

今日は中秋の名月、十五夜です…


銀寂さのさい




銀寂

虫の音は、天から降る様に鳴き響いているのに。
この場はとても静かで。
僅かな所作に生じる、擦れた衣の音さえ聴こえる程だ。

二人きりは。

初めて…だな。
… そうだったか?。

低く掠れた呟きは、
秋の気配を抱いた冷たい空気を、微かに揺らした。

原田は、杯をあおる手を止め。
廊下についた片腕に重みを預け、上体を反らすと空を仰ぐ。
皓々と照る月は。
まるで周囲の星を喰らったかの様に、多量の光を放つ。
その眩しさに射抜かれた眼を細めて、ゆるり、口の端を上げた。

原田が月を見つめる間も。
斎藤は月に背を向け、居住まいを崩す事無く淡々と飲み続けている。
見ねぇのか…勿体ねぇ。
…先程、見た。
原田の言葉など解さぬと、一言、突っぱねると。
残像だけで、充分だ…。
瞼の裏に焼き付いた光を思い返す様に、ゆっくりと目を閉じた。

十五夜


追記。11/04
   ちょこ様から頂いたイラストを一緒にUPさせて頂きました。
   掲載許可ありがとうございます。







皓月庵のちょこ様から頂いたイラストから…小さな話を。
月の眩しさに挑む様に見続ける左之さんと、焼き付いた残像を愛おしむ斎藤さん…
同じ月を見ても、見方も感じ方も正反対な二人…かな。



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Author:みゃう
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